2014年全米オープンで日本人史上初の準優勝という結果を残した錦織圭選手。続くマレーシアオープンと楽天オープンで優勝し世界ランキングは自己最高の5位。(2014/11/16時点)
錦織圭選手の活躍の原動力の1つは、2013年12月に錦織圭選手のコーチに就任したマイケル・チャンさんの影響が大きいと言われています。
プロテニスプレーヤーとして4大大会である全仏オープンに優勝した事もあるマイケル・チャン・コーチの指導内容や指導にかかるギャラや指導料(コーチ料)について調べました。
錦織圭をコーチするマイケル・チャン・コーチの経歴は?
マイケル・チャンさんは、プロテニスプレーヤーとして活躍し、シングルスの自己最高ランキングは世界2位だった名選手。プロの男子テニス選手としては小柄な部類に入る175センチ(錦織圭選手は身長178センチ)のハンデを感じさせない活躍。
プロテニスプレーヤーとして成績に多少波があったようですが、17歳で1989年全仏オープン優勝をはじめとして、10年間も世界ランキング10位以内に入り続けた息の長い活躍をした選手でもあります。
また、元プロテニスプレーヤーで錦織圭選手の元師匠でもある、松岡修造さんによると、マイケル・チャンは歴代の男子プロテニス選手の中でも、もっともメンタルが強いと言われた選手、と表現しているように、フィジカル面だけでなく、メンタル面も非常に優れた選手だったと言われています。
世界のプロテニスプレーヤーで見ると、身長が小柄なところと言い、同じような体格でトッププロとして結果を出し続けたマイケル・チャン氏がコーチについてくれた事は、錦織圭選手にとって、とても心強いのではないでしょうか。
写真は、錦織圭選手と、マイケル・チャンさんの東日本大震災のチャリティーマッチでの試合後のシーンです。これがはじめての出逢いで、この後メールや会話する仲になったと、言われています。
ちなみに、マイケル・チャンさんの国籍を中国と勘違いされている方も多いようですが、マイケル・チャンさんはアメリカ国籍です。ご両親はそれぞれ台湾からアメリカに移民して、アメリカで出逢い結婚したそう。
錦織圭をコーチするマイケル・チャン・コーチの指導内容とは
錦織圭選手の2013年最終世界ランキングは17位。そして、マイケル・チャンがコーチとして就任後の2014年の成績は最高は世界5位で5-11位のランキングを推移。
4月には世界ランキング1位に勝利、全米オープンでもベスト4と素晴らしい結果が出ているので、コーチの指導も素晴らしいのではないかと思います。
そんなマイケル・チャン氏がコーチする指導内容はかなりスパルタなようです。チャン氏はコーチ就任時に錦織圭選手にこう指摘したと言います。
トップになりたいなら、今のままではダメだ。メンタル、フィジカルを鍛えなければ無理!
厳しいコトバですが、マイケル・チャンさんのコーチはとにかく、運動力が多くハードな練習を課せられるそうです。
錦織圭選手でさえ、最初のうちはきつすぎて食事がとれなくなったほどというので相当ハードだったようですね。
その上で、メンタルを鍛えるべく、コトバでも厳しい発言で錦織圭選手を特訓したということですから、その鬼特訓に耐えてきた錦織圭選手が活躍するのも、ある意味では必然かもしれません。
また、マイケル・チャンはコーチとして、錦織圭選手に出した条件の1つに「家族とは常に一緒にいたい」というものがあるそうで、ツアー中のマイケル・チャンの家族分の費用負担も、錦織選手がしていそう。
写真右手右下に写っている子どもが、マイケル・チャンの娘(長女)で、抱えている子どもは、おそらく次女(または長男)だと思います。
また、写真左手に写っているのが、錦織圭選手のもう1人のコーチであるダンテ・ボティーニ・コーチで、2011年からタッグを組んでいます。錦織圭選手には、2人のコーチがいるようです。ダンテコーチは錦織圭との専属契約でマンツーマンで1年中つきっきり、そしてマイケル・チャン・コーチは1年の内15-20週の契約で、重要な試合だったり、重要な指導を行うときに帯同しているそう。
実は、錦織圭選手の躍進の影に、1年中錦織圭選手に帯同してサポートするダンテコーチの支えあり、と言われているので、ダンテコーチについて別記事で紹介します。
⇒錦織圭の主コーチであるダンテコーチの指導内容やギャラ指導料を調べてみた
さらに蛇足ですが、アメリカ・フロリダにある名門テニスアカデミーIMG Academiesへ留学して学んできた錦織圭選手にはコーチが14人いると言われています。技術コーチ、メンタル、フィジカル、ドクター、メディア対応、ヨガ、生活指導と万全の体制でサポートされているそうで、トップテニスプレイヤーだったシャラポワ選手やアガシ選手とほぼ同様の体制なのだそう。コーチにかかる費用も凄そうです。
錦織圭をコーチするマイケル・チャン・コーチのギャラ(指導料金)は?
気になるマイケル・チャンさんのコーチ料というかギャラ(指導料金)を調べてみました。残念ながら、そのものズバリでコーチ料は明らかになっていませんが、元世界2位のトッププロのテニスプレーヤーなので、金額は破格なようです。
錦織圭選手の2014年の収入も20億円に達するのではと言われていますし、チャンさんのコーチ料は高額でしょうね。
→2014.11.16追記。2014年のマイケルチャンコーチは錦織圭との1年間20週程度の契約と言われています。ある週刊誌記事によると1日50万円なのだそう。これが事実なら50万円x7日x20週=7000万円というギャラになりますね。
これ以外にも、チャンコーチが帯同した試合の賞金の10%がチャン氏に支払われるインセンティブがあるようで、2014年11月時点で錦織圭の獲得賞金は5億円なので、帯同した試合分を考慮するとチャン氏のインセンティブは3000-4000万円でしょうか。でも、お金に困っていないチャン氏からしたら破格の安い金額なのだそう(凄)
→2014.9.9追記。錦織圭選手の全米オープンの結果は準優勝でした。獲得賞金は、145万ドル(約1億5000万円)で、世界ランキング8位を確定させました。
マイケル・チャン・コーチの錦織圭選手とのインセンティブは10%と言われていますが、マイケル・チャン・コーチにとって、金額も勿論、コーチとして錦織圭選手をグランドスラム準優勝に導いた経験は、非常に意義のある経験だったでしょうね。
錦織圭とマイケル・チャンの対談動画を紹介
2011年のチャリティコンサートの前後で撮影された錦織圭選手と、マイケル・チャン・コーチの貴重な対談動画を紹介します。
マイケル・チャンさんの印象的だったコトバを紹介します。
私が若手の時に、全選手の特徴をノートに記録していた。勝因や敗因、そして自分に何が足りないかを分析する事が必要。一度負けた相手には対策を考え、次の準備をすることが重要です。
これらはすべて「自分がなり得る最高の選手」になるためにやるべき工夫なんです。
ショットの強化以上に大切なこと・・・それは「勝つ方法」を見つけることですから。
特に「自分がなり得る最高の自分」になるために、自分がどうしたら結果を出せるのか考える、特にこのコトバは、テニスだけでなく、あらゆることに応用が効く大事な考え方ではないかと思います。マイケル・チャンさんの考え方、素晴らしいですね。
2014年を世界ランク5位で終えた錦織圭選手でファンとしては満足してしまいそうな成績ですが、きっとマイケル・チャンさんからは、いつも言われているというこのコトバが届けられると思います。
僕らはまだやり遂げていない
厳しい一言ですが、愛があるコトバですし、私たちも励まされますね。
まとめ
日本のファンを魅了してくれている錦織圭選手ですが、マイケル・チャンさんのコーチする指導内容も相当素晴らしいのでしょうし、相性も相当いいのでしょうね。錦織圭とマイケル・チャンさんのタッグの、今後の活躍に注目しましょう!
錦織圭選手の彼女との結婚についてまとめた関連記事を紹介します。
→錦織圭が彼女と結婚?年収や最新のランキング情報も
また、錦織少年が小学校の卒業文集で書いた『ぼくの夢』での世界一への決意をご紹介。
→錦織圭が小学校の卒業文集で描いた『ぼくの夢』を紹介!思い出川柳も秀逸!
そして、錦織圭選手が全米オープン決勝を決めた瞬間の動画はこちら。
→錦織圭の全米オープン決勝を決めた瞬間の動画紹介!
最後に、錦織圭選手より先に日本人としてグランドスラムで優勝した国枝選手をご紹介。
→国枝慎吾が車いすテニスで年間グランドスラム達成!優勝賞金や成績は?