演歌歌手の小金沢昇司さんが、ナイナイアンサーで母の介護の苦悩を語りました。番組では、優しくて気丈、大好きだった母が、アルツハイマーになり、別人のようになり、病が母から奪った記憶と体の自由。母と息子の運命は?という予告内容。ナイナイアンサーでは、他に爆笑問題の太田光さん夫婦の介護についても、特集されていました。
小金沢昇司さんの母の介護の苦悩とは?また、今後どの家庭にも関係してくる『家族と介護の重要性』について、フォーカスします。
小金沢昇司のブレイクまでのヒストリー
小金沢昇司(こがねざわ しょうじ)さんは、1958年8月31日生まれで、神奈川県大和市出身の血液型AB型で、かの北島三郎ファミリーの演歌歌手です。
北島三郎さんの付き人として下積み生活を経た後にデビュー。兄弟子の山本譲二さん曰く、「北島三郎さんの弟子の中で一番怒られていたのが小金沢昇司さん」だったそうです。
小金沢さんは、1992年にCMで大ブレイクします。「歌手の小金沢君」というフレーズで一躍有名人になりました。その大ブレイクしたキッカケのコマーシャルは、こちら。
CMで認知された小金沢さんは、このキャッチフレーズで、1992年の新語・流行語大賞において大衆部門の銀賞を受賞。
最初は同CMのバックに音楽は流れていませんでしたが、認知された後は、小金沢さんの楽曲が流れるようになっています。
そして、2013年12月に北島音楽事務所からのれん分けの形で独立し、ジャパンドリームエンターテイメント株式会社を設立します。
小金沢昇司の母親が認知症で要介護5に・・・
2003年に母正子さんに認知症の症状が出始めたそうで、2005年には歩行困難になり、2006年には神奈川・大和市の老人ホーム「ひまわりの郷」に入所された様子。
小金沢さんも、2008年には同老人ホームの納涼祭でのライブを施設側からの打診に対して快諾し、入所者や家族ら約200人を前に7曲ミニコンサートを開き、入所者や家族を元気づけた事があるそう。
そして、その翌年の2009年に母の正子さんがお亡くなりになっています。
小金沢昇司さんの母のかかった病気『認知症』とは?
私たち人間のあらゆる活動をコントロールしているのは脳です。認知症とは、さまざまな原因で脳の細胞が死んでしまったり、働きが悪くなったことにより、生活する上で支障が出ている状態を指します。
認知症を引き起こす病気の中で、もっとも多いものは、脳の神経細胞がゆっくりと死んでいく「変性疾患」と呼ばれる病気です。
アルツハイマー病、前頭・側頭型認知症、レビー小体病などがこの「変性疾患」にあたります。
続いて多いのが、脳梗塞、脳出血、脳動脈硬化などのために、神経の細胞に栄養や酸素が行き渡らなくなり、その結果その部分の神経細胞が死んだり、神経のネットワークが壊れてしまう脳血管性認知症です。
出典:認知症サポーター養成講座標準教材(特定非営利活動法人地域ケア政策ネットワーク 全国キャラバンメイト連絡協議会作成)
母親の症状と介護の苦悩
最終的に、小金沢さんのお母さんは認知症で介護レベル5だったと、小金沢さんが公式ブログで言われています。
小金沢昇司の母の介護レベル5の状態とは?
介護保険制度の介護レベルの中で、最重度の介護を要する状態です。
具体的には、以下などの状態だと言われています。
- 生活全般で、全面的な介護が必要
- 自分の力で食事や排泄ができない
- 意志の伝達が困難
- 多くの問題行動や理解力の低下がみられることがある
- 歩行や両足での立位保持などの動作がほとんどできない
小金沢さんの母の認知症対応への苦悩
母親の認知症が進むと、物忘れがひどくなったり、性格も変わってしまう事が多いので、支える家族も病気だとわかっていても大変だった様子。
管理人もお婆ちゃんが亡くなる前に、自分が忘れられる寂しさ、を感じた事がありますが、自分を育ててくれた母親がそうなる姿は、想像しただけで、苦しくなってしまいますね。
実際、小金沢さんの苦悩については、公式ブログで言われていたこんな言葉からうかがい知る事が出来ます。
『男って情けないですよ。
下の世話でもなんでもやろうと思ってましたが、
実際に始まると、できない。
おやじの世話ならいいけど、おふくろはきつい。』『(おやじが亡くなったあとに、)自分の手で
おやじの元に送ってあげた方が楽になれるのかもしれない。』
結局、何かあった時に、本当に支えられるのは家族だと思いますし、だからこその苦悩もあるのだと思います。
日本でも、これから高齢化が進み、こういった家族の介護というテーマは、より重要になってくるのではないでしょうか?
小金沢さんの家族は?息子さんと共演?
父親、母親が他界している小金沢さんには、奥様と息子さんがいます。
息子さんは、現在国士舘大学に通う大学生のようで、その傍らタレント活動もしていて、2014年5月にはVシネマ「兄弟挽歌」で親子共演を果たされたそうです。1分の予告動画がありましたが、ザ・Vシネマって感じの動画を紹介します。
まとめ
小金沢昇司さんの介護の話を通してですが、各家族での今後より大事になる『家族の介護』というテーマを考えるキッカケを貰えたのかもしれません。
もちろん、何も無いに越したことはありませんが、自分が当事者になった事も考えると、今まで以上に見えてくる景色が変わるかもしれませんね。