琉球ガラス職人の現代の名工であり、
琉球ガラス界の人間国宝候補と言われる
稲嶺盛吉(いなみね せいきち)。
2014年に74歳を迎える稲嶺盛吉は、
自ら設立した宙吹きガラス工房『虹』で
作品作りを行い、稲嶺が作るグラスは、
琉球稲嶺グラスと呼ばれて市場価値が高い。
稲嶺盛吉の代表作である
赤珊瑚グラス(あかさんごグラス)やランプ、
そして弟子の情報も紹介します。
稲嶺盛吉琉球ガラスの魅力とは?
琉球ガラスについて、最初に説明します。
戦後、駐留米軍が使用したコーラやビールといった
色つきのガラス瓶を再生して、彼ら向けにガラスを作り、
販売した事が琉球ガラスのはじまりなのだそう。
(ガラス工芸技術は明治時代に伝わっていた様子)
琉球ガラスは、元々再生品からはじまっていて、
昔は不良品とされた気泡や厚みをデザインと捉えて、
沖縄独自のガラス文化に育てていき、
1998年には沖縄の伝統工芸品に認定されています。
![inamine-ryukyu-glass](https://buzz-press.com/wp-content/uploads/2014/08/inamine-ryukyu-glass.jpg)
現在の琉球ガラスは大きく2種類の原料
1つは、昔ながらの廃便を利用した再生ガラスが原料で、
もう1つは、ガラスの原材料を利用した原料ガラスが原料。
再生ガラスは、厚ぼったさや気泡が個性となって、
素朴な雰囲気を出している点が人気ですし、
原料ガラスは透明感や色鮮やかさが魅力な様子。
琉球稲嶺グラスの魅力とは?
琉球稲嶺グラスは再生ガラスが原料で、
廃瓶であるガラスを人間の手で粗粗しく、
単純に自然に生まれる色を利用して、
蘇らしている部分に魅力があるそうです。
稲嶺グラスとは、常に新しい技法に挑戦し、
ガラスの造形的な可能性を追求し続けた中で
編み出された稲嶺独自の技法で作られたグラス。
そんな稲嶺盛吉作品を厳選してご紹介します。
稲嶺盛吉作品のご紹介
まず有名なのが、こちらの赤珊瑚ロックグラス
(あかさんごロックグラス)なのだそう。
![inamine-glass](https://buzz-press.com/wp-content/uploads/2014/08/inamine-glass-300x284.jpg)
琉球ですし泡盛や、焼酎にピッタリの逸品ですね。
でも、使うのが勿体無く感じてしまいます(笑)
続いて、稲嶺盛吉が制作した限定生産の
琉球ガラスランプスタンドをご紹介。
![](http://hbb.afl.rakuten.co.jp/hgb/?pc=http%3a%2f%2fthumbnail.image.rakuten.co.jp%2f%400_mall%2fg-sion%2fcabinet%2f00920339%2fimg60001164.jpg%3f_ex%3d400x400&m=http%3a%2f%2fthumbnail.image.rakuten.co.jp%2f%400_mall%2fg-sion%2fcabinet%2f00920339%2fimg60001164.jpg%3f_ex%3d80x80)
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稲嶺盛吉に弟子はいるの?
調べてみたところ、弟子は2人いるようです。
稲嶺盛吉さんの弟子の一人は、息子の稲嶺盛一郎さん。
お名前からして、長男ですよね?
稲嶺盛一朗さんは、宙吹きガラス工房『虹』の工場長を
務めていて、稲嶺盛吉さんの技法を受け継ぎつつも、
自身による新しい琉球ガラスの可能性を追求しているそう。
ちなみに、宙吹きガラス工房『虹』は沖縄旅行者の
観光スポットにもなっているそうです。
沖縄に旅行される際は、覗いてみては?
稲嶺盛吉のもう一人の弟子は?
稲嶺盛吉さんのもう一人の弟子は、
作家のiku(いーくー)さんと言われています。
iku(いーくー)さんは、
10年間稲嶺盛吉さんの宙吹きガラス工房『虹』で
修行を積んだ後、2009年に独立されたそうで、
工房名は、稲嶺盛吉さんが名付け親なのだそう。
iku(いーくー)さんの工房名は、
『吹きガラス工房 彩砂 (るり)』
なのだそう。いい名前ですね。
こちらの『吹きガラス工房 彩砂(るり)』は、
九州の福岡に店舗があるようで、
インターネットでのオンラインショピングも
可能なようです。リンクから辿れます。
まとめ
ものが増えた現在だからこそ、こういった手作りの
琉球稲嶺さんのガラスに注目が集まるのかもしれません。
稲嶺盛吉さんや、息子の稲嶺盛一郎さんが作る
琉球稲嶺グラスの、さらなる発展に注目しましょう!